あたしの執事(カレ)はバンパイアっ
籠に閉じ込められた、キュート。

わぅわぅ、騒いでいる。

「…リュークぅ。本当に、あたし。太ってない?ダイエット…良いの?」

そっと、耳元に囁いて見る。


「…おや?どうなさいましたか?お嬢様、私はこのままのお嬢様が好きなのですよ?少しは、信頼してください。」

リューク、フッ。

少し微笑んで、あたしの手に口付ける。

軽い、キス。

「…そうじゃ、無いけど。」

あん。

分かってよ。

大好きなヒトに、一番の姿を見て貰いたい。

可愛いって言われるのは、女の子だもん。

当たり前じゃない。

あたし。

赤面する。

…。

言わないでも、分かってよ。

もぅ。

あたしの心が聞こえたのか、フッ。

リュークが笑った気配がした。

朝、目覚めたら。

もう、8時だった。

「あれ?リュークぅ?」



起こしに来なかったんだ?

あれぇ?

あたしはちょっと、考えて。

「!!!」


まさかっ!!

ガバッ!

起き上がって、あたし。


ベッドからピョイ。
飛び出した。


「リュークぅ?リューク、何処なの?」

駆け出しながら叫んだら。

「マリシエルお嬢様。はしたないですぞ。」

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