1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
香菜はいつもぎりぎりまで居てくれて、

お父さんとお母さんが来たらその入れ替えみたいな感じで帰るんだ。


お父さんたちは仕事が忙しくて、私の顔を見たらすぐに帰っちゃうから、

今みたいにこの人と2人っきりになることが多い。


この人は、私の両親とも面識があるみたいで、

(と言っても、幼なじみらしいから当たり前なんだけどね)

仲が良くって、2人はこの人をかなり信用しているみたい。


毎日毎日、この繰り返し。


「なぁ、愛夢?」


「えっ、あっ、は、はいっ!!」


「…そんなに怖がんなくていいよ」


と言って私に優しく微笑んでくれた。


その笑みに思わず、胸が高鳴る。

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