1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
自分勝手だけど、これ以上は辛かったんだ…。


「愛夢、起きろ!!」


本当は、今までも起こしてやりたかったけど、

帰ったはずの俺がいたら怖いだろうし、何より怖がってたから出来なかったんだ。


でも、今は出来る。


だから早く嫌な夢から目を覚ませ。


お前を苦しませる男の夢なんか見るな!


そう思いながら、俺は愛夢に呼び掛ける。


「愛夢!!起きろ!!」


「ん…、涼…くん?」



そう呟くと、ハッとして涙を拭う愛夢。



「私…また…」

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