1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
待ち合わせ場所である屋上には2人の姿があった。


愛夢と、涼雅が予想していた通り、3年の先輩だった。




「名古屋が好きだ。俺と付き合って欲しい」


「…ごめんなさい」


私は深々と頭を下げて謝った。


「好きな男(ヤツ)がいるのか?」


「好きな男(ヒト)かどうかはまだ自分自身、わかっていません。

でも、気になってはいるんです。だから、先輩の気持ちには答えられません、

ごめんなさい」


そう言って、私はもう一度頭を下げた。


「でも、先輩の気持ちは嬉しかったです。好きになってくれてありがとうございます」


わかってくれるかな…?

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