1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「いや、当たり前のことだから。

帰ってくるの遅かったから心配になって来みたけど、来て正解だったよ」


「涼くん…っ」


「愛夢?」



突然抱きついて来た愛夢に少し戸惑いつつも涼雅はしっかりと愛夢を抱き締め返した。



「怖…かった…。どうしていいか、わかんなかったけど、怖くて…」



自分の腕の中で微かに震えている愛夢を安心させるかのように、

涼雅は優しく頭を撫でた。



「もう大丈夫だから。俺がいる、傍にいるから

(怖い思いさせてごめんな。来るのが遅くなってごめんな。

もうこんな思い、絶対にさせないから。俺が必ずお前を守ってやるから)」



そう、心の中で強く決心する涼雅だった。

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