1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「愛夢…好きなんでしょ?

たとえ、涼雅くんと付き合えなくても気持ちは伝えるべきだと思うよ?」


「そんなこと出来ないよ…。彼女さんに悪い…。それに、きっと辛いだけだから…」


「いいの?さっきのことも」


「だって辛いもん…。好きだから、きっと忘れられなくなっちゃうから離れたいの」


「愛夢…」


「好き、だもん…。だから、早く忘れたいの…この気持ち…」


「愛夢…」



愛夢は我慢が出来ず、泣き出してしまった。



「好きって言いたいっ。でも、言えないんだもんっ。

こんな苦しい恋なんかイヤだよっ。忘れたいっ。気付かなきゃ良かったっ」


「…」



泣きじゃくる愛夢を見て、香菜はただそっと抱き締めるしかなかった。

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