1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「っ…。ごめんなさい…」


唇同士が触れ合いそうになったとき、私は俊くんの顔を手で押し返した。


「もう少し待って…。お願い、もう少しだけでいいの。

もう少しだけでいいから待って欲しいの。ちゃんと返事するから」


ごめんね、俊くん。


こんなに待たせちゃってごめんなさい。


「わかった…。ごめんな、無理させて」


「ううん」


「そろそろ戻るか?」


「うん」


「よし、行くぞ」


そう言うと、私の手を引いて屋上から出た。


ごめんね……、俊くん。

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