1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「…何が言いたいの?」


「貴女が勝手に記憶を失くしたのに、涼雅くんを振り回さないで。

貴女のせいで外国語科に移って、勉強してたのよ?

涼雅くんは優しいから貴女を放って置けなかったのよ」


「…」


「貴女のせいで、涼雅くんは迷惑してるのよ。

しかも、また貴女、振り回してるみたいじゃない」


「…(迷惑…。そうよね…)」


「記憶を失くしたのをいいことに、涼雅くんと付き合ってたのに、

突然一方的に別れを告げて、挙句の果てには私に関わらないでって、

貴女一体、何様のつもりよ?貴女って最低ね!

涼雅くんの気持ちも何も考えもしないで」


「…それは、わかってる。でも、そんなこと貴女には関係ないでしょ?

これは、私と涼雅の関係よ」

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