1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「アイツ、変わったな…あんな最低なヤツだとわ思わなかった。

だから、もうあんなヤツのために泣くなよ。

お前にこんな辛い思いをさせるヤツなんか止めとけよ。俺に、しろよ。

俺がアイツなんかを忘れさせてやる」


そう言われても、私は返す言葉が見付からなかった。


「(それでも、やっぱり貴方だけ…。涼雅だけが好き…)

涼雅が、…好き…なの…。好きなのっ……!!

もう、自分の気持ちには嘘が付けない…。

もう、どうしてもこの気持ちを抑えられないのっ」


愛夢は、自分の気持ちを泣きながら素直に俊に訴えた。


このとき、涼雅はある光景を見てしまったのだ…。


泣きながら訴える愛夢を見て、俊も抑えが利かなくなり、

愛夢をおもいっきり、強く、優しく抱き締めた。


涼雅が見たのはそんな光景だったのだ……ーーー。

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