1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
[涼雅side]


愛夢が告白しているところをたまたま見てしまった俺…。


暇潰しに屋上に来ただけだったんだ…。


そんなとき、愛夢の声がしたんだ。


もう、何週間も聞いていなかった愛しい人の声が…。


俺の脚は何故か動かなくなり、その場に身を潜めた。


でもこのとき、無理にでも、直ぐにでもこの場から離れるべきだったんだ。


次の愛夢の言葉を聞いたとき、俺はそう思った。



愛夢の口から出た


『好き』


という2文字の言葉。


たった2文字のはずなのに、俺にはズシリと重く感じた。


その言葉を聞いた瞬間、胸がドクンと高鳴り、苦しくなった。

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