1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
『待てよっ!!愛夢!!』


そんな声が聞こえたけど、私は立ち止まることも、振り向くことも出来なかった。


どうしても、今は涼雅に会いたくない。


「愛夢っ!!」


走って逃げても、やっぱり男の子のには敵わなくて、涼雅に手を捉まれ、

そのまま引き寄せられて抱き締められててしまった。


逃げようと抵抗してみたけど、ダメだった…。


「愛夢、逃げんなよ…」


その声は何処か寂しそうで、でも、私は顔を上げられず、俯くだけ。


「離して…」


「無理。お前に話があるんだ」


「私にはない」

< 236 / 316 >

この作品をシェア

pagetop