1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
そう言って立ち上がると、私の頭を撫でてその場から立ち去ろうとした。


愛夢、このままでもいいの?


自分の気持ちを伝えなくていいの?


涼雅は言ってくれたのにっ。


「待ってっ!!」


そう声を掛けると、涼雅はその場に立ち止まってくれた。


「…好き。私も、好き!!」


「(!?)」


ツーッと私の頬を涙が伝った。


駆け寄って抱き締めて来た涼雅が私の涙を優しく拭った。


「…本当か?さっきの」


「ぅん、好き。涼雅だけが好き、なの」

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