1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
ごめんね、香菜……。


その場に私は崩れ、声を押し殺すようにそこで1人で泣いたんだ。


溢れて来る涙はなかなか底を尽きなかった。


結局帰れず、学校にいたのに午後の授業には1つも出ず、放課後になってしまった。


さっきから涼雅からのメールとか電話が来るけど、どうしても出れなかった。


もうすぐ、私たちは3ヶ月目を迎えようとしている。


2人で何処か出掛ける約束もしてたのに…。


このままじゃ、私は行けないよ…。


こんな気持ちのまま、行けない…。


泣きながら考えてたけど、少し涼雅とも距離を置こうと思うんだ。


涼雅にはまた迷惑掛けちゃうけど…。


ごめんね、また自分勝手にして…。

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