1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
後でちゃんと、2人に言おう。


聞こえてなかったみたいだから。


「今日は、どうしたの?珍しいよね。涼雅が迎えに来るなんて。

って言うか、2人で来るの初めてじゃない?」


「えっ、あぁ、まぁな」


そう涼雅が答えると香菜と2人で顔を見合わせた。


そんな2人を見て、胸がズキッと痛んだ。


可笑しいな…。


まだこんなにも好きだなんて。


「それより、早く行こう。遅刻しちゃうよ」


「あっ、うん」


そう私たちに声を掛けると、香菜は歩き出した。


私の隣には涼雅がいたまま。

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