1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「(涼雅と私を一緒にしてもいいの?)」


そう思ったけど、次の涼雅の言葉で納得がいった。


「愛夢、今日の放課後一緒に帰ろう。公園にでも寄ってさ。お前に話があるんだ」


「(!! 来た…やっぱり、今日別れを告げられるんだ…)うん、わかった…」


今日で最後…。


そう思うとまた胸が痛んだ。


学校にいても、授業を受けていても、何をしていてもただ、私はボーっとしていた。


何も手がつかず、何も考えられず、ただただボーっとしていた。


それが珍しすぎるみたいで、先生にも今日、何度も怒られ、心配がられた。


午後の授業は重症だったらしくて、先生に保健室へ行くようにと命じられた。


私も、これ以上授業を受けても意味がないと思ったから、その言葉に素直に従った。


保健室へ行くと、顔色も相当悪かったらしく、直ぐにベッドに横たわり目を閉じた。

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