1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
そんなに一気に言われてもわかんないし、困るし……。


大体、この大騒動で頭が今、パニック状態なんだからっ!!


「流石、香菜…。でも…私…」


「おーい、名古屋ー。お前の彼氏が呼んでるぞー」


と突然クラスの男の子に呼ばれた。


「何言ってるのよっ!?私、彼氏なんかいないわよっ!!」


と言い返し、ドアの方へと向かった。


「(!!)とっ、戸川くん…」


そう、私の目の前にはあの戸川 俊くんがいた。


「ごめん、名古屋今ちょっといい?話があるんだ」


「えっ…、う、うん」


そう言われ、私たちは教室から離れようとしたけど、出来なかった。


なぜなら、教室の前、廊下には野次馬が集まり、埋まっている状態だったからだ。

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