1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間

「ならもう今、愛夢がするべきことは決まってるんじゃないの？」


「…わかってる。ただ、何て言ったらいいのかわかんないんだもん。

それに、何で涼雅があんなに怒ったのかも…。確かに、酷い事は言ったよ。

それだけが原因じゃない気がするの。

だって、私が戸川に告白されてからなんか様子が変で…。

その理由もどうしてもわからないの」


「（本当にこの子は…）そうね、でもそれは自分で見つけるべき答えよ。

きっとすぐにわかるはずよ」


「…うん。ただ…、涼雅が傍にいないだけで何でかわからないけど、凄く寂しくて…」


「（なーんだ、心ではわかってるんじゃない）…ねぇ、会いに行ってみたら？」


「（！？）ムッ、ムリっ！！…そんなの、出来ないよ…」


「このままじゃ嫌なんでしょ？」


「うん…」


「なら行こうよ。私も一緒について行ってあげるから」


「………。…ぅん。ありがとう」