1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「ご、ごめんなさい」


「あっ、いや。大丈夫か?」


「うん。本当、ごめんなさい…。助けてくれてありがとう」


「いいって。じゃーな、今度からは気をつけろよ」


「あっ、うん」



と涼雅は行ってしまった。



「実は…仕組んだものだったりして」



とぺロっと舌を出して涼雅の後ろ姿を見つめる1人の女子生徒。


実は、愛夢が見てしまった光景は、涼雅自身は、゛事故″だと思っていた。


女子生徒が階段から足を滑らせ、落ちたときに丁度涼雅はその下にいて、

その女子生徒を受け止めたのだ。


それが、抱き合って見えた真相だった。

< 55 / 316 >

この作品をシェア

pagetop