1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
そして、キスしていたのも仕組まれた事故だった。


女子生徒が涼雅に問い掛け、それに答えるために涼雅が下を向き、

女子生徒が上を向き、キスをしたのだ。


それを涼雅は、たまたま当たってしまったものだと思っていたが、

わざとそういう風にしたのだった。





「(涼雅…が、キス…、して、た…)」


そう泣きながら、ひたすら走った。


何処へ向かってるか自分でもわからなかった。


ただ、今はどうしても1人になりたかった。


私、バカだ……ー。


今頃、自分の気持ちに気付くなんて……。


自分の本当の気持ちに、今更気付くなんて…。

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