1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
それを俺が受け止め、お姫様抱っこで岸へと上がった。


「涼雅くん!!」


そんな俺のところへ香菜ちゃんが急いで駆け寄って来てタオルを渡してくれた。


今日は使わなかったけど体育の授業で持ってきてたから、軽く拭くことが出来たんだ。


「大丈夫!?愛無は…?」


「気を失ってるだけだよ。多分、すぐに目を覚ますとは思うけど。

タオルで拭いたけど、このままだと風邪引くな」


「そうね…。じゃあ私の家に来てよ。ここから一番近いと思うし。

それに、愛夢は私の家に泊まることになってるんだから」


「あぁ、サンキュー」


香菜ちゃんの家に着くと、俺はすぐに自分の家へと帰った。


勿論、引き止められたけど、少し1人で考えたかったんだ…。


何かが可笑しい…あいつは俺に絶対、敬語なんか使わない。

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