1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
*失われ始める記憶
次の日、愛夢が目覚めたときにことは起こった。


「…んっ…ここ、は…?」


「愛夢っ!?よかった…、目が覚めたのね。心配したんだからね。

昨日からずっと眠ってたんだから」


「…」


「愛夢?」


「…貴女…、誰?」


「えっ…?愛、夢…?」


「…」


「本当に私がわからないの?」


「…」


愛夢は黙ったまま頷いた。



「私は、香菜。栄島香菜。貴女とは中学の頃からの同級生よ」

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