1秒のその先♡少しずつ変わって行く距離間
「あら、そんなこと気にしなくていいのよ?逆に、ありがたいことなんだから」


「いえ、そんな。好きでやってることですから。

なので、俺の代わりに香菜ちゃん…、栄島さんが来ることになりますので」


「まぁ…ごめんなさいね…。態々(わざわざ)…」


「いえ、お気になさらないで下さい。好きですることですから」


「ありがとう。愛夢をよろしくね、香菜ちゃん」


「はい」


「それじゃあ、お母さん行って来ます」


「行ってらっしゃい」


2人が言うには、こうしたほうが如月くんが迎えに来ないのを怪しまれずに済むんだって。


来ないって言うか、如月くんが気を遣ってくれたみたい。


私が、人見知りすることを知ってるみたいだし、

知らない人と一緒に登校するのはちょっと気が引けるのを気付いてくれたみたい。

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