‐すまいる‐ ‐先生の瞳‐
好き
「恋したいーっ!」

教室に響くか位の繭の声。

「ねーねー。雪絵は好きな人いないのー?」

「えー?…いない…かな?わかんないやー…」

嘘。本当はいるんだ、好きな人。
でもね…雪絵は好きな人が出来ても決して両想いになっちゃ駄目なんだ…


「雪絵は好きな人出来ても辛いだけだもんね…こんな言い方なんだけど、恋しないほうが良いよ」

「うん…」


私は小学5年生の頃から宝塚歌劇団が大好きで,将来ジェンヌになるのがずっと夢だったのだ。

ジェンヌになるなら恋愛は禁物。


しかし…私は密かに片思いをしていた。







塾の先生に…
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