美少女戦隊☆U4ジャー
るみかとみゆは
色んな部屋や物を
見ながら、
あとの二人を探していた。
「いないねー、二人。」
みゆがベタベタした
ドアのぶを掴んで、
すぐに手を離す。
「こんな広いからね、
仕方ないよ」
ふとるみかが
木製の重いドアを開けると
ゆきなが立っていた。
「ゆきな!!」
るみかが叫ぶと
みゆも駆け寄った。
「ゆっちゃ~ん!!」
だがゆきなは
少し困った顔をしている。
「良かった…
ふたりが来てくれて…」
「ど、どしたの??」
るみかが聞くと
ゆきなは苦笑いした。
「足が…
床にくっついちゃったみたい」
「え?!なんで?!」
確かにさっきから
ゆきなは
一歩も動いていない。
「わかんない…
なんかこの部屋に
入ったときは
大丈夫だったのに
出ようとしたら、これ」
「ホント、なんなのこの城」
るみかは呆れて
天井を仰いだ。
みゆはゆきなの足を
じろじろ見ながら
「とりあえずひっぱる?」
と言った。
「うんお願い…」
ふたりはゆきなの足を
掴み、ひっぱった。
「んんんんん~~!!」
だか全く離れる
気配はない。
更にひっぱる。
更にもう一度。
もう一回。もう一回。
足を変えてまたひっぱる。
ひっぱって、ひっぱって…
ふたりは
けばけば絨毯に倒れこむ。
「「全っ然とれない!!!」」
「なんなのこれ~」
るみかが嘆く。
「超強力接着剤??!」
「うちも疲れた」
ゆきなも疲れている。
そして腰を落として座ると
「あっ」
「あ」
「あっ!!」
ゆきなの両足が浮いた。
「「「とれたぁぁぁ!!」」」
3人は涙を浮かべて
抱き合った。