美少女戦隊☆U4ジャー


るみかとみゆは
色んな部屋や物を
見ながら、
あとの二人を探していた。

「いないねー、二人。」

みゆがベタベタした
ドアのぶを掴んで、
すぐに手を離す。

「こんな広いからね、
仕方ないよ」

ふとるみかが
木製の重いドアを開けると
ゆきなが立っていた。

「ゆきな!!」

るみかが叫ぶと
みゆも駆け寄った。

「ゆっちゃ~ん!!」

だがゆきなは
少し困った顔をしている。

「良かった…
ふたりが来てくれて…」

「ど、どしたの??」

るみかが聞くと
ゆきなは苦笑いした。

「足が…
床にくっついちゃったみたい」

「え?!なんで?!」

確かにさっきから
ゆきなは
一歩も動いていない。

「わかんない…
なんかこの部屋に
入ったときは
大丈夫だったのに
出ようとしたら、これ」

「ホント、なんなのこの城」

るみかは呆れて
天井を仰いだ。

みゆはゆきなの足を
じろじろ見ながら

「とりあえずひっぱる?」

と言った。

「うんお願い…」

ふたりはゆきなの足を
掴み、ひっぱった。

「んんんんん~~!!」

だか全く離れる
気配はない。

更にひっぱる。
更にもう一度。
もう一回。もう一回。

足を変えてまたひっぱる。
ひっぱって、ひっぱって…

ふたりは
けばけば絨毯に倒れこむ。

「「全っ然とれない!!!」」

「なんなのこれ~」

るみかが嘆く。

「超強力接着剤??!」

「うちも疲れた」

ゆきなも疲れている。
そして腰を落として座ると

「あっ」

「あ」

「あっ!!」

ゆきなの両足が浮いた。

「「「とれたぁぁぁ!!」」」

3人は涙を浮かべて
抱き合った。


< 58 / 66 >

この作品をシェア

pagetop