モノクロ
利弘は閉じていた目をゆっくり開けた


もう一度持っていた手紙に目をやる


あの時教えてもらった答えの文字と同じ


毎日隣にいられて嬉しいです


ラブレターにしても俺世話になってばっかりだよな

それが嬉しいのか?

迷惑じゃないのか?


分からない


今日7時に…


『7時?!』


時計を見ると7時10分を過ぎていた


『やっべっ!』


ベットから飛び起き階段を勢いよく下りていく


リビングを見るとおばあちゃんしかいなかった


お母さんはまだ仕事
姉ちゃんや兄ちゃんもいない
どっか出掛けたのか?
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