モノクロ
土手を下り橋の下へ入る頃2発目の花火が上がった


上がった花火が川に映り、それがすごく綺麗だった


よく見ると今日の空は雲もなく三日月が綺麗に見えた


2人並んで座る




しばらく沈黙が続く
遠くでは車のクラクションの音や
バイクの走る音が聞こえる



『今日ってさ、花火大会なの?』


沈黙に耐え切れず俺が口を開く


『あ、知らない?
今日は来週ある花火大会の試し打ちの日なの
だからすごい間隔あいてるでしょ
毎年見れないでいたんだけど、今年は見たいなぁって思ってて』



『…古川さんってさ、結構しゃべるんだね
学校の時はあんまり話したりしなかったから』


『そうかな〜
私は話したいって思ってたよ』



古川さんと目が合う
と、その時3発目の上がる音がした
しかしその音が途中で切れた
と同時に目の前が強い光に包まれ目が眩む
しばらく強い光が続き目が開けられないでいた
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