モノクロ
2人が土手の上から見たものは
俺達の住んでいる団地



団地と言うだけあって家がひしめき合っている


当然だ


俺は毎日この土手を真っすぐ歩いて学校へ通っている


川を見たり団地の方を見たりしているが
こんな光景は見たことがない


どう見ても家が少ない
夜だから家の明かりが着いているがそれも所々にしかなく
普段の明るさはまるでない
大袈裟に言うともう暗闇に近い



今まで家があった場所は、空き地や畑になっている


どうなっているんだ…


『これ…どういうことかな?何で家がこんなに少ないの?』


『分からない、何がなんだか…
とりあえず…ここを下りて、お互い自分の家…見に行ってみようか』


『ま、待って…!私も町田くん家…一緒に行く、1人は恐いよ』


そう言って古川さんは着いて来た
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