モノクロ
『あれ?古川さん?』
立っていたのは
同じクラスの古川さん
最近、初めて隣の席になった子だ
よく教科書を見せてもらったり、消しゴムを貸りたり、指された時答えを教えてもらったりと…
何かとお世話になっている
って!俺消しゴム返し忘れてたっけ
『わりーわりー
消しゴム返し忘れてた。わざわざ来てもらっちゃって…』
ランドセルの中からふでばこを出し開ける
しかし消しゴムは入ってない
『あっううん
消しゴムじゃないの。これ…』
『ん?…なに?』
白い封筒を受け取った
表には町田利弘くんへ、と綺麗な字で書かれていた
俺の名前だ
『じゃあ…
宿題!たくさんあるから頑張ろうね』
『おぉ
あ、気をつけて帰れよ。あちーから』
『あ…ありがとう』
白い封筒を開けてみる
紙が一枚入っていた
紙を開く
そこにはまた綺麗な字で2行の言葉が書かれていた