モノクロ
正夢
'腕を前から挙げて 背伸びの運動'
'いっち にっ さんっ しっ ごぉ ろっく…'




何やら威勢の言い声で目が覚める



同時に聞こえて来たものは、俺の大嫌いな音楽だった



思い出した
今日から夏休みだ



夏休みといえば初日から、しかも朝っぱらに行われる厄介な行事



『ん…、ラジオ…体操?』


目を擦りながらゆずも起きた


こんな大音量じゃ寝てなんていられない



『みたいだね』




『ねぇねぇ!見て見て
体操してる子達…変じゃない?』



目を凝らし見てみると
確かに変だ
髪型から格好から、まるで…



『まるで…昔の子みたい
おじいちゃんの…!子供の頃の写真と同じ格好…してる
まさか…!』



俺は目をつむり昨日の不可思議なことを1つ1つ思い出した
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