モノクロ
『信じてもらえないかもしれないけど…
夢に出て来たんだ
まだ、作り途中の橋が近くにあるんだけど、そこの下から突然2人が現れたんだ
そして2008という数字がどこからともなく浮かんだ』


何だそのどんぴしゃな夢は…
そんなぴったりな夢、普通見るか?


いつ、夢を見たかは言ってないが少なからず、最近だよな
俺達がここへ来た事は、偶然じゃないのか…


あぁ、この出来事全てが悪い夢であってほしい…



『ちょっ弘くん、大丈夫?顔色悪いよ…
えーと…さっきよっちゃんって呼ばれてたよね』



『あ…、高田良雄です』



『悪いけど…
しばらくお家に泊めてもらえないかな…
高田くんの見た夢の通り、どういうわけか私達2008年からこの時代に来てしまって泊まるとこがないの…
ちなみに今って何年?』



『お父さんに聞いてみないと分からないな…
今は1963年だよ』



『……!』



俺はその瞬間、意識が無くなりそれからの記憶を失っていた
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