モノクロ
『あ、ごめんごめん
君、しずさんに何となく雰囲気が似てるなぁと思って
でもよっちゃんの友達なんだよね、だから僕の勘違いだね』



やばっ…
源次郎さん鋭いな…
いくら見た目はごまかせても雰囲気は変えられないよ



それより源次郎さんの話し方ってすごい丁寧だな
語尾から優しさも感じるし…



死んだじぃちゃんとは、正反対だ…



『そうっすね…』



すると俺の体の中から限界を知らせる音が出る



『ぐぅぐぐぐぐ〜』



思わずお腹を両手で押さえる



『あれ…、お腹空いてるの?よかったら家来る?』



『はい!』



元気な声で答えたのは、ゆずだった



『おいっ…』



『私も、もう限界なんだも〜ん、お腹ぺっこぺこ!』



『じゃあ決まりだね
いま車取ってくるから、ちょっと待ってて』
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