数字の2…
「ちゃんと等分に分けてね!」

甘い物食べ盛りの弟が母親に言った。

姉も声には出さなかったが同じ意見だった。

「もう、ちゃんと分けるから、良く見ていなさい。」

そう母親が言って、ケーキにナイフを入れ様とした瞬間だった、がらっと部屋のアルミサッシが開いて…

「めっりーくぅりすまぁすうぅーーー!」

突然の大声と共に真っ赤な物体が部屋の中にばたばたと乱入して来た。
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