もう会えない君。
「別に見た目が全てってわけじゃねーだろ」
皐がくれた言葉は優しい言葉だった。
見た目が全てじゃないと言ってくれた事が嬉しかった。
ましてや整った容姿を持つ人に言われるからこそ、少しだけど自分に自信を持つ事が出来た。
皐は想像してたような人ではなかった。
私の傷を癒やすように優しい言葉をくれた。
大袈裟とか、そんなんじゃなくて…私は本当に嬉しかったんだ。
皐と私は駅前に差し掛かった所で互いにに手を振り合い、それぞれの高校へと向かった。