もう会えない君。
授業を終え、先生が教室を出て行くと隼が真っ先に私の席に来て「気にすんな」と言って笑った。
隣に居る悠なんて、またしてもおかしな行動を始めた。
「り、凛は化粧をしないから肌が綺麗だな!」
…慰めるようにどうでもいいような事を言い出した。
唖然としながら私と隼は悠に視線を向けた。
だけど悠の暴走はそう簡単に止まらない。
「今日、ファミレス行くかっ!?…てか行こう!なっ、隼!」
そう言って隼に話を振る悠。
どう話を続ければいいのか分からない隼は戸惑いを隠せないでいた。
「えっ、俺に振る?」
「お前以外、隼って名前の奴なんて居ねーだろ!」
「…よ、よし!ファミレス行くか!奢るぞ!」
「お、おう!行ってやろうじゃねぇか!凛も行くよな!?なっ!??」