piece 繋いだ手の温もり











***


「あ、そうだ世璃!今度の小説面白かったよ!」



小説を書き始めたのはほんの少し前だ。


恋愛感情や愛だとか知らないくせに、恋愛小説を書いた。



『なんか凄い悩んじゃって。続きわからないや』




続きなんて考えたこともない。



友達から聞いた恋愛話などを基にして書いているから。



・・・小説、文章を書くことによって、あたしが何か得られるわけじゃない。



ただの自己満足なのだから。
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