piece 繋いだ手の温もり
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「あ、そうだ世璃!今度の小説面白かったよ!」
小説を書き始めたのはほんの少し前だ。
恋愛感情や愛だとか知らないくせに、恋愛小説を書いた。
『なんか凄い悩んじゃって。続きわからないや』
続きなんて考えたこともない。
友達から聞いた恋愛話などを基にして書いているから。
・・・小説、文章を書くことによって、あたしが何か得られるわけじゃない。
ただの自己満足なのだから。