意地悪なkiss
そんな授業も
終わって放課後。
私は廊下を
一人で歩いていた。
提出物をだすの
忘れてたんだよねー…
「てか朝、ほんとに
うるさい...。
佐々本くんも何か
言えばいーのに。」
「それに
うさんくさいし...。
ほんとに優しいの?
チャラチャラしてるし。」
「どこがいーんだろ...。
あんな人。
田辺くんのが
よっぽどいーのに。」
「ふーん。」
後ろからドス黒い
低音が耳に入る。
「“田辺くんのが
よっぽどいーのに”
か...。
いうねぇー…
瀬田川さん♪」
.....。
振り向くと
見た目は佐々本くんで
声色は悪魔だった。