チューリップの王子様
私が売られていた人市場で見た目
私を舐め回すように見るその目は、人市場に来ていた客と同じ物だった
「今日の所は、この女で許してやるよ」
っと言いながら私の腕を乱暴に掴む男…
それと同時に蘇るあの時の恐怖
「その方は関係ありません!やめて下さい!!」
私を掴む男の手を払おうとする奥さん
でも…
「下がってろよ、ババァ」
「きゃぁ!」
男は力任せに突飛ばし、奥さんを地面に倒した
「ママぁ!」
「奥さん!!」
私とスズナちゃんが叫ぶ
そして、スズナちゃんが奥さんに近づく
それと同時に、私は男に腕を無理矢理引かれて連れ去られて行った