チューリップの王子様

「スミレっ!!」


私がショックで黙り込んでいると、開きっぱなしの扉からグレイ様が来た

すると、私に興味を無くした美女がグレイ様に抱きついた


「離れろよ!」

「いーや!あ、自己紹介遅れました。ワンダー国の第一王女のスミレでーす」


グレイ様に抱きついたまま美女が自己紹介した

この美女がスミレ様…
グレイ様の妃に一番近い存在


「グレイの彼女でーす!宜しくねー?カノンさん!」

「はぁ?!誰が彼女だ!」

「私」

「お前を彼女にした記憶は無い」


なんて言いながら戯れる2人…

それを眺める私…

胸が苦しい…

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