チューリップの王子様

その時…
グレイ様の部屋の扉がノックされて、扉が開いた


「…ぁ」


入ってきたのはレインさん


「あの…どーしましょう…」


とりあえず、レインさんに助けを求める

すると、レインさんはニコッと笑った


「起きそうにないので、カノンさんもそのまま眠っちゃって下さい。………その方がグレイ様も良いでしょうし…」


レインさんが最後にボソボソと何か言ったが聞き取れなかった

ってゆうか…
このまま私も寝るんですか?!


「部屋の鍵は施錠しとくので心配いりません。お休みなさい」


そして、レインさんは退室して部屋に響く…部屋が施錠される音

もう一度、グレイ様の腕の中で動いてみるが抜ける気配がない

仕方がない…


「お休みなさい…グレイ様」


一言呟いて、大人しくグレイ様の腕の中で眠りにつくことにした

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