チューリップの王子様

「…私を追い出すくらいだから、それなりのことしてるのかな?」


そんなことを呟きながらグレイ様の部屋の窓を見る

私が居ないあの空間に2人で居るの?

なんとなく妄想…

仲良く2人が絡んでる姿…
美男・美女カップル
うん、お似合いだね


「………熱い」


変なことを考えてたからなのか顔が熱い

頭もなんだかボーッとする

あれ?
世界が歪んで見える…?

あれれ?
世界が反転した…?

あ、違う
私が…後ろに倒れたんだ

遠くで2匹が鳴いている
その声を聞きながら、私はゆっくり瞳を閉じた

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