チューリップの王子様

レインが出ていくと、カノンがベッドから起き上がった


「ココ…グレイ様のベッド…ですよね?」

「うん、そうだよ?」


女の子の…
カノンの部屋に入るのに抵抗があったからね…


「自分のベッドに行きます…風邪を感染しちゃうので」


っと言ってカノンがベッドから出ようとした

俺は慌てて止める


「駄目。ここで寝てろ」

「でも…グレイ様の寝る所が…」

「駄目。俺命令」

「……はい」


"命令"と言うと、カノンはベッドから出るのをやめた

大人しくベッドの中に入る


「ありがとうございます…グレイ様」

「ん。早く治せよ」

「はい…」

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