チューリップの王子様
「レインがお薬を持ってきたら起こしてあげるから寝てな?」
言いながらカノンの頭を優しく撫でる
すると、カノンは一回俺に笑いかけるとその瞳をゆっくり閉じた
そして、すぐに聞こえてきた
カノンの小さな息づかい…
「…お休み。カノン」
そう小さく呟いて、温かくなってしまった額のタオルを濡らし直す
そして、熱いカノンの頬に一瞬だけ口付けをした
早くカノンの風邪が治りますように…っと願いを込めて