チューリップの王子様
「ブラッド……アイ…?」
「?!!」
静かな…
誰も居ないはずの部屋に声が響き、やっとその存在に気がついた
「す…スミレ様…?」
なんで居るの?
私、鍵閉めてたよ?
まさか、誰かが入って来れるなんて思ってなかったから…
私…コンタクトしてないよ?
「あなた…その瞳…ブラッド・アイよね?」
バレてしまった
隠しても遅い…
スミレ様の声が驚きに震えている
そして、彼女は叫んだ
「誰か来てー!!ブラッド・アイよ!!悪魔の子が…呪われた子が居るわよ!!」