チューリップの王子様
「スズナは…カノンちゃん怖くないよ!カノンちゃんはカノンちゃんだもん」
「でも…」
とても嬉しいことを言ってくれるスズナちゃん
でも、お城から丸見えのこの広場
いくら薄暗いからと言っても危ない
「大丈夫です…」
私の心配に答えてくれたのは、パン屋の奥さん
大丈夫?
どーゆうこと?
「お城の中に…お城の使用人の仲間が大臣や、大臣の配下の人を見張っててくれています」
仲間…?
「町の人も…お城の人も…カノンさんと接して助けて貰った人は、目のことを知っても貴方が好きなんですよ?」
パン屋の奥さんが笑顔で言った
思わず涙が流れた