チューリップの王子様

「ありがとうございます…」


本当に…
嬉しいです

お父様でさえ嫌ったこの瞳を持つ私を好きになってくれて…
本当にありがとう


「ワンッ」

「リンゴ!?」


嬉し涙を流していると、聞こえた鳴き声に振り向くとリンゴがいた

しかも、口に私の風邪薬を持って


「ありがとう…リンゴ」


私がリンゴにお礼を言うと、スズナちゃんが薬を受け取り私に飲ませてくれた

そして、奥さんが毛布を取り出して私に掛けてくれる

さらに、町の人達から温かいスープなどを食べさせてもらう


「皆さん…ありがとうございます」


こんな状態だけど…
私は今すごく幸せです

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