チューリップの王子様
side:グレイ
城を出た次の日
出張先にレンガが来た
首輪に一通の手紙を巻き付けて
レンガは走り続けたらしく俺の元に来た時には、グッタリしていた
それを見たら嫌な予感しかしなくて、急いでレンガの首輪に付いた手紙を広げた
差出人は母様
手紙の内容は…
カノンについてだった
俺は急いで仕事を片付け、一睡もせずに城に戻った
馬車の中でレインが睡眠を促したが、寝ることは出来なかった
俺の頭の中は
カノンでいっぱいだった