チューリップの王子様
レインが少し弄るとカシャンッと音が鳴る
カノンに繋がれていた鎖がほどける
俺は素早く、力なくダランとするカノンを抱き抱える
そして、その隣でレインが診察を進める
「たぶん、風邪からの肺炎を起こしてます…治療します。部屋に運んで下さい」
レインに言われてすぐに立ち上がる
「ありがとう…スズナちゃん。カノンを助けてくれた皆にも"ありがとう"って伝えておいて?」
スズナちゃんの頭を撫でてお礼を言う
そして、カノンを抱え直して足早に城の中に入って行った