チューリップの王子様
部屋に戻るとカノンの様子は落ち着いた
点滴を射ちながら眠るカノンの顔色はまだ辛そうだが、さっきよりはマシになっていた
「たぶんこれで大丈夫です。…グレイ様もお休みになって下さい。一睡もしていないんですから」
「それは、レインも同じだろ?レインも休みなよ」
っと言って休みを促すと、ペコリと頭を下げて扉の方へ歩いて行く
「仮眠室にいます。点滴終わる頃に戻って来ます」
部屋を出る前にそれだけ言い残し、レインは出て行った
俺も…少し休むか…