チューリップの王子様
「…姉様は…どこに行くの?また、遠くに行ってしまうの?」
今にも泣き出しそうなリーノ
私の瞳のことがバレたことを知っているんだね
「わからない。グレイ様に聞いても教えてくれなかったから…でも、ココじゃない何処かに行くのは確かだよ」
あまり考えたくないが…
殺される可能性もある
私はブラッド・アイ
悪魔の生まれ変わり
災いの源
本来なら産まれた時に死ぬべき存在
お母様とグレイ様に助けて貰わなかったら…今の私は居ないのだから
"私"はそんな奇跡のような存在なんだ