チューリップの王子様
俺は覚悟を決めて口を開く
「俺が好きなのは…俺が隣にいて欲しいと思う女性は…」
会場が息を飲む
そして、一息置いて俺は告げる
「妃は…カノン。カノンにメイドを辞めさせて、俺の妃とする」
俺はハッキリ宣言する
すると、ザワつく会場
その中で、ひときは高い声で怒鳴る声が聞こえた
「グレイっ!何を言ってるの?!あの女は、ブラッド・アイなのよ?!不幸を呼ぶ女なのよ?!」
顔を真っ赤にして興奮状態のスミレだった
そのスミレの声に続き色んな人が非難してきた
その中には、大臣もいた
大臣…
本当に俺のことが嫌いなんだね?